面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則

仕事で「やることリスト」を作っている人は多いと思いますが、わたしは逆に、「やらないことリスト」をつくっています。

面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則

面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則

月と六ペンス

「じゃあ、他の女のために奥さんを棄てたんじゃないっていうんですか?」
「勿論ちがう」
「名誉にかけて誓いますか?」
何故そんなことをきいたのかわからない。実に無邪気なことをしたものだ。
「名誉にかけて誓う」
「では、いったい何のために奥さんを棄てたのです?」
「絵をかきたかったから」

人格だって?他の生き方に更に切実な重要性を見ぬいた時、半時間の熟考の末、出世の道を投げうつには、よほどの人格者でなければできんことだと、私は思う。しかもその出しぬけの行動を一度も後悔しないためには、更に立派な人格を要しはしないだろうか。

月と六ペンス (角川文庫)

月と六ペンス (角川文庫)

今でも光子さんのこと考えたら「憎い」「口惜しい」思うより恋しいて恋しいて、………ああ、どうぞ、こない泣いたりしまして堪忍して下さい。………

卍(まんじ) (新潮文庫)

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刺青・秘密

「親方、私はもう今迄のような臆病な心を、さらりと捨ててしまいました。−−−お前さんは真先に私の肥料になったんだねえ」
と、女は剣のような瞳を輝かした。その耳には凱歌の声がひびいて居た。
「帰る前にもう一遍、その刺青を見せてくれ」
清吉はこう云った。
女は黙って頷いて肌を脱いた。折から朝日が刺青の面にさして、女の背は燦爛とした。

刺青・秘密 (新潮文庫)

刺青・秘密 (新潮文庫)

二十一世紀に生きる君たちへ (併載:洪庵のたいまつ)

鎌倉時代の武士たちは、
「たのもしさ」
ということを、たいせつにしてきた。人間は、いつの時代でもたのもしい人格を持たねばならない。人間というのは、男女とも、たのもしくない人格にみりょくを感じないのである。
もう一度くり返そう。さきに私は自己を確立せよ、と言った。自分に厳しく、相手にはやさしく、とも言った。いたわりという言葉も使った。それらを訓練せよ、とも言った。それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。そして、”たのもしい君たち”になっていくのである。

二十一世紀に生きる君たちへ (併載:洪庵のたいまつ)

二十一世紀に生きる君たちへ (併載:洪庵のたいまつ)

アー・ユー・ハッピー?

矢沢は勘がいい。
それは、矢沢が臆病だということでもある。
臆病というのは、いつも自分にクエスチョンしているヤツだ。

アー・ユー・ハッピー? (角川文庫)

アー・ユー・ハッピー? (角川文庫)